蹴りの場合、パンチよりも狙いが曖昧になる選手が多いような気がします。

ローキックは相手の足のどこを狙うのか。

ミドルキックは、どこを狙い、何を目的に蹴るのか?

ハイキックにおいては、ほとんどの選手が、相手の頭部のどこを狙うかなんて、考えていないように思います。

今回から3回に分けて、ローキック、ミドルキック、ハイキックで、それぞれ狙うポイントなどについて書いていきます。

ローキック

ローキック

ここでは、インローではなく、足の外側を狙うローキックについて書いてみます。

 

ローキックを効かせるポイントは、どこでしょう?

なんとなく太腿を蹴っていればいい・・・そんな風に思っていませんか?

大腿四頭筋は、人間の体の中の単一の筋肉の中では、最大の筋肉です。

その大きな筋肉を蹴っても、なかなか効かせることはできませんが、多くの選手は大腿四頭筋を蹴ろうとします。

 

下の図を見て下さい。

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ローキックの場合、①の部分、つまり、膝よりも少し上の部分を狙うように教えられた人は多いと思います。

あとは、②の足の付け根に近い部分もポイントです。

②の部分を蹴られると、予想外の痛みとともに足に力が入らなくなります。

そして、意外に有効なのが、③の部分、太腿の裏側に近い側面です。

この3つのポイントを、間合いによって蹴り分けるといいでしょう。

 

間合いが遠い場合には、ステップインしながら体重を乗せて①の部分を蹴る。

中間の間合いでは、その場から素速く②の部分。

そして、間合いが近い場合は、ステップバックしながら足首を相手の太腿に巻きつけるようにして、③の部分に足の甲を当てるようにすると効果的です。

ビッグミットを使って前後左右に軸足をずらしながらローを蹴る練習してみてください。