一昨日の練習。
私とのキックボクシングのスパーリングの最中、その選手が、いきなりタックルに来たので驚きました。
でも、それはタックルではなく、アキレス腱が切れて、崩れ落ちただけでした。
サイドステップから、急に方向を変えて前進しようとした時、アキレス腱に大きな負荷がかかったようです。
これで、OKファイトサークルの練習中、アキレス腱断裂は、3人目です。
過去にアキレス腱断裂を経験した選手が近づいてきて、倒れた練習生の足首に触り、「あ、これ、少しつながってるけど、ほとんど切れかけてますね。」と瞬時に判断しました。
すぐに救急車を呼び、病院に搬送したのですが、医者は、「よく分からないから、明日、再検査に来てほしい」と言うだけでした。
再検査の結果、アキレス腱断裂を経験した練習生の言った通りで、医者よりも迅速で的確な診断です。
日本一、アキレス腱断裂に詳しいサークル・・・あまり嬉しくありません(笑)
OKファイトサークルでは、練習内容を何も強制しません。
みんなでミットをしたり、スパーリングをしたりしますが、キツければ水を飲んだりして数ラウンド休んでも構いません。
みんながスパーリングをしている最中に、引き続きミット練習をしている選手もいます。
これは、準備運動も同じです。
みんなで準備運動をしているときに、他のことをしていても、それは自由です。
OKファイトサークルでは、練習前に必ず、腹筋運動や体幹強化の運動で体を温めてから、ストレットをします。
しかも、これにかなり長い時間をかけるので、まどろっこしく感じる練習生もいるかもしれません。
しかし、これが腹筋強化、体幹強化、柔軟性の向上にとても役立っていて、毎回練習に参加してくれる人は、確実に軸がブレない体になっていきます。
そして、もちろん、怪我の防止にも役立っています。
今回、アキレス腱を切った練習生は、みんなが準備運動をしている間、ひとりだけシャドーをしていました。
シャドーでも、真剣にやれば充分体は温まりますが、なんとなくやった気になっているシャドーで満足している場合も多いんじゃないでしょうか。
やはり、体が暖まっていない状態でストレッチをするよりも、しっかりと体を温めた上でのストレッチが大切です。
特に、安静時は腹部に血液が滞留しやすいので、腹筋運動で血液を体全体に行き渡らせてからのストレッチは、とても意味があると思います。