キックボクシングにおいて、ミット練習はとても大切な練習の1つです。
キックボクシングを始めたばかりの人には、まず、ミットを打つことの楽しさを知ってもらい、その楽しさの中で動き続ける体力を養ってもらいます。
とにかく、楽しく汗をかいて、汗をかくことの気持ちよさを知ってもらうことに重点を置きます。
楽しいことをやっていたら、体力が付いて、脂肪も削れて、シェイプアップもできているというのが理想ですね。
ミットを打つことに慣れてきたら、今度は形を整えていきます。
しっかり腰が回っているか、体の力を拳に伝えきれているか、間合いは適切かなど、強く・速く・きれいに打つための練習です。
そして、パンチを打っていない方の手はちゃんとガードできているか、というのもとても大切なことです。
試合に出るような選手たちには、倒せるパンチになっているかどうか、その蹴りは相手にヒットするかなど、完全に実戦向きのミット練習をします。
しっかり拳を握れているか、手首が安定しているか、最大の威力を発揮できる間合いで打てているか。
また、体のひねりを充分に使った多彩なコンビネーションを覚えてもらうために、3~6発ほどのコンビネーションを繰り返す練習もします。
体の小さな人・大きな人、力の強い人・弱い人、体の硬い人・柔らかい人・・・
色々な人がいて、体の使い方も色々です。
だから、パンチの打ち方も、蹴り方も、どれが正しいのかなんて言う正解はありません。
「こうしたら、もう少し強く打てるんじゃない?」
「こうしたら、もっと速く動けるよ。」
そんなアドバイスはしますが、あとは体を動かしながら、自分の体に合った正解を探してみてください。