若い選手たちは、練習すればするほど強くなっていきます。
ところが、40歳を過ぎると、強くなるか、壊れるかの境目を探りながら練習しなければならなくなります。
例えば、40歳を過ぎた頃・・・・
スクワットを1日に3000回、週に2~3回やっていたら、膝に水が貯まるようになりました。
ベンチプレスで高重量に挑戦すれば、フリーウェイトではなく、マシンでの重量ですが、135kgのところで肩を壊しました。
今では、そんな無謀なことはしません。
しかし、動かないと、筋力が弱っていく一方ですから、あちこちを壊しながら、痛くても動いたりします。
どこまでなら大丈夫なのか。
どこまでやると壊れるのか。
ウェイトトレーニングのときも、キックボクシングの練習をするときにも、常にその境目を見極めるように注意しています。
最近、OKファイトサークルでは体幹トレーニングを行なっています。
体幹トレーニングの代表的なやつです。
これで、この前の金曜日、自分と同じくらいの体重の人に、お尻のところに乗ってもらい、完全に全体重をかけてもらい、30秒。
腹筋、背筋、足に気持ちを集中しないと、一瞬で腰をやられそうです。
腰が壊れるか、体幹が強くなるか、その境界でのトレーニングです。
怪我をしたり、四十肩などの年齢的な故障をした場合、普通の病院に行けば、安静にするように言われ、鎮痛剤と湿布薬をもらいます。
しかし、安静にするということは、「もう酷使しないから安心してね」と自分の体に宣言するようなものです。
すると、故障した箇所は治るでしょうけれど、その周りの筋肉は一気に衰えます。
「まだビシビシ使うから、頑張ってくれ!」と体を甘やかさなければ、体は休むことを諦め、そのままの状態で故障した箇所も渋々治ってくれます。
歳をとったら、無理をしない・・・のではなく、無理はするけど無茶はしない。
無理と無茶の境目を見極めることが大切かな?と、そんなことを思っています。