暖かい季節になってきました。
そろそろ半袖一枚で練習しても寒さを感じないほどの気温です。
ところが、この気温でも、サウナスーツを着て外を走っている人をよく見かけます。
OKファイトサークルにも、サウナスーツを着て練習している人を見かけることがあります。
そんな人たちが、サウナスーツを着て練習をする理由って何でしょうか?
それは、3つ考えられます。
- 体重を落としたい
- 脂肪を燃焼させたい
- スタミナをつけたい
この3つの理由について、1つずつ検証していきましょう。
体重を落とすためにサウナスーツを着る
これは、ボクサーがトレーニングをしているシーンなどでよく見かけますね。
汗をいっぱいかき、カラダをカラカラの状態にして体重を落とすためです。
ボクサーが、翌日の計量をパスするために行う「水抜き」です。
ただし、間違っても、これで脂肪が落ちるとは思わないでください。
ダイエットではありません!
一時的に水分を排出して、体重を落とすために行います。
計量が終われば、すぐに水分を補給して乾きを癒し、食べ物で栄養を摂取します。
これで、体重は一気に増えます。
こうして、充分に休息して、翌日の試合に備えるのです。
脂肪を燃焼させるためにサウナスーツを着る
「脂肪を燃やす」という言葉から、カラダを温かくしたほうが脂肪が燃焼しやすいのではないかと思っている人が、意外に多いようです。
これは、完全に間違いです!
脂肪を燃やすためには、水分が必要です。
脂肪が燃焼するメカニズムについて、ここで詳しくは書きませんが、脂肪を燃焼させる過程で、水と二酸化炭素が排出されるので、水が不足していると脂肪は燃焼されなくなります。
また、それよりも血液がドロドロになり心臓に負担がかかるのでとても危険です。
余分な脂肪を落としたいと思っているのなら、常に水分を補給しながら運動をして下さい。
スタミナをつけるためにサウナスーツを着る
大量の汗が出ると、血液が濃くなり、心臓に負担がかかります。
これにより、心臓を鍛え、スタミナを強化するという考え方もありますが、貧血や心筋梗塞などのリスクが高まりますので、オススメできません。
スタミナを付けるのであれば、練習はいくらでもあります。
シャドーでも、ミットでも、サンドバッグでもいいですし、坂道ダッシュでも構いません。
とにかく、吐くほどキツい練習を週に2~3回やり続ければ、スタミナは付きます。
ただし、この時も水分補給は絶対に欠かさないで下さい。
筋トレと有酸素運動の関係
脂肪を落とすための最高の方法は、高強度の筋トレをした後に、有酸素運動をすることです。
高強度の筋トレによって、成長ホルモンが大量に分泌されます。
この成長ホルモンは強力な脂肪分解作用と、脂質代謝を高める効果を持ち、血中に流れ出します。
この時に、有酸素運動をすると、脂肪燃焼効果は抜群に高まります。
どんな場合も、汗が大量に出るような運動をするときには、水分を充分に補給しながら行って下さい。