試合に出るためには、2つの壁を超えなければなりません。
ひとつは、練習。
もうひとつは、減量です。
OKファイトサークルでも、秋に試合出場を予定している選手が2名います。
これから、彼らを中心に、試合に出るための練習を取り入れていきます。
「試合に出るための練習」とは何でしょうか?
- 技術練習
- スタミナ強化
- 筋力アップ
基本的に、この3つになると思うのですが、一番苦しくて、一番重要なのが、スタミナ強化です。
試合経験のない人が、初めて試合に出ると、なぜこんなに早くスタミナが切れて動けなくなってしまうのかと驚くものです。
たった2分や3分の間、動き続けることが、どんなに苦しいことかを経験します。
そのために、ミット練習を数多くこなすことは大切です。
苦しくても苦しくても、パンチを出す、蹴りを出す。
スタミナを付けるという意味もありますが、この苦しみに慣れるという意味もあります。
1ラウンド3分のミット練習を4ラウンドも5ラウンドも続けることは、普段ではなかなかできません。
しかも、ミットの持ち手によって、そのキツさはまったく変わってきます。
苦しくても苦しくても歯を食いしばってやり続けると、ある瞬間、ふっと楽になることがあります。
ランナーズ・ハイのようなものなのでしょうか?
急に呼吸が楽になり、このまま永遠にミットを蹴り続けられるんじゃないかと思うことさえあります。
これを経験することは、とても大切です。
試合で苦しい時、もう嫌だと思って逃げてしまうのではなく、早く楽になる地点に到達したいと思って動き続けられるからです。
そして、実際にその地点に達してしまうと、さっきまでの苦しさは何だったんだろう?と思うほど、体が軽く動くようになります。
ただし、ここに達するまでの苦しみは尋常ではありません。
それに耐えられるかどうかは、試合に勝ちたいと思う気持ちの強さに掛かってきます。
そういう意味でも、とにかく一度、試合を経験してみましょう。
試合の中で、自分の限界を知り、その限界を超える体験をしてみてください。
その体験が、選手を数段強くしていくことは、間違いありません。