2015年11月22日。
2名の選手が、OKファイトサークルからJ-GROWの試合に出場しました。
彼らは、OKファイトサークルでキックボクシングを始め、今回、初めて試合に出るまでに育った選手たちです。
彼らも始めの頃は、パンチをもらうと下を向いて腰が引けてしまい、スパーリングになりませんでした。
しかし、彼らはキックボクシングを好きになってくれました。
好きだから、もっと練習したいし、好きだからもっと強くなりたい。
OKファイトサークルは、正式なジムではなく、サークルではありますが、彼らのその気持をしっかりと受け止め、強くなるための練習を続けてきました。
フィジカルの強い河合選手は、Bクラスでの出場を希望したのですが、試合経験がないということで、Cクラスに回されてしまいました。
しかし、彼の腕力は、Cクラスで試合をするには、強すぎたようです。
その4試合後に、ウクライナ出身のタラス選手がリングに上がりました。
タラス選手は、技術的に試合に出るのは早いかもしれないと思ったのですが、本人の強い希望だったこともあり、同じくCクラスにエントリーしました。
ディフェンスもパンチや蹴りのフォームも、まだまだ完成には程遠い選手です。
相手のペースに飲み込まれてしまったら、まず勝てないと考えていました。
それでも、気持ちで押し、気持ちで勝利をもぎとってくれました。
OKファイトサークルでは、できるだけ型にはめず、個人の体の特徴、得意な動きを活かしながら、どうやったら強くなれるのかを考えています。
正しい打ち方、正しい蹴り方というものはあると思います。
プロになり、チャンピオンを目指すのであれば、正しい動きを身に付ける必要があるのでしょう。
今回試合に出た2名の選手も、今後の試合で勝ち続けていくためには、ある程度、強制的にフォームを修正することは必須の課題になってきます。
しかし、OKファイトサークルは、とにかくキックボクシングを楽しいと感じ、好きになってもらうことを再優先にしています。
キックが大好きになり、本気で強くなりたいと思えば、そのためのジムを紹介したり、世界チャンピオンも試合の調整に来るような強豪プロ選手が集まるスパーリングサークルに連れて行ったりもしています。
まずは、好きになること。
上達するために、これほど大切なことはありません。
初出場で、初勝利を手にした両選手に、拍手を送りたいと思います。