指導者に教わったことを頭で理解し、それをシャドーやサンドバッグで、反復練習をします。
最初は教わったことを意識しながら繰り返しますが、何百回、何千回と繰り返しているうちに、無意識のうちにそれができるようになります。
これが、俗にいう「体に覚え込ませる」ということですね。
その段階になったら、教わったことが、本当に正しくできているかどうか、もう一度振り返ってみてください。
そこに自分の癖が入り込んでしまい、教わったこととは少しズレてしまっていることも多いはずです。
ところが、そのズレを修正したほうがいいのかどうかは、自分で判断しましょう。
もしかしたら、その動きは、教わった動きよりも、自分のカラダにフィットしているのかもしれません。
人は、それぞれ骨格が異なります。
教わったことも大切ですが、それを元にしてアレンジを加え、自分のカラダにフィットさせた動きを自分で作り出していくことも大切です。
ここが、それぞれの選手の個性になります。
パンチの回転が速い選手、蹴りが得意な選手、ディフェンスが得意な選手、フットワークで相手を翻弄する選手。
様々な選手がいますが、トップランカーは、みんな自分のカラダにフィットした動きを自分で見つけています。
指導者の言葉は、あくまでも参考として理解して下さい。
それをどのようにアレンジして自分のカラダに取り込むかは、自分次第です。
反復練習は、それを見つけるための作業です。