「きつい」「苦しい」「厳しい」
キックボクシングの練習に限らず、他のスポーツでも、普段の仕事でも、これらの言葉を普通に使います。
でも、「きつい」と感じる程度は、人それぞれです。
例えば、腹筋50回をきついと感じる人もいれば、まったくきつくないと感じる人もいます。
腹筋300回だって、毎日腹筋を1000回やっている人にとっては、何でもない回数でしょう。
OKファイトサークルに通うTさん。
あるときからヘビーロープを使ってウォーミングアップをするようになりました。
ヘビーロープとは、重い縄跳びです。
慣れないと、汗をかく前に腕がパンパンになって跳べなくなります。
Tさんも、最初は1分ほどが限界でした。
ところが、毎回練習前に跳んでいるうちに、3分2ラウンドを跳べるようになりました。
もう、彼にとって、1分なんてきつくもなんともないレベルです。
私の好きな考え方に「基準値」というものがあります。
基準値とは、キックボクシングで言えば、普通の練習の「普通」と感じるレベルのことでしょうか。
その普通と感じるレベルを上げることが、進歩することだと思います。
いつまでたっても同じ練習を同じ量だけしている人は、現状維持でしかありません。
基準値を上げるには、2つの方法があります。
1つは、何かの種目を決めて、自分で回数を増やしたり、強度を上げたりしていく方法です。
例えば、筋トレとか、ミットのラウンド数とか、前述したロープとか・・・
もう一つは、練習環境を変える方法です。
自分よりも高い基準値を持つ選手たちのいる環境で練習することです。
そこでの練習が、最初は死ぬほどきつくても、数ヶ月して、それが普通になってしまえば、自分の基準値が確実にアップされたことになります。
数カ月前にはきつくて、とてもできなかったけれど、今は普通にできるようになっている。
あなたには、そういうものが、1つでもありますか?
こんな記事を書いているくせに、自問自答したら、私にはそういうものがありませんでした。
なので、これから作ります。
これ、買ってみます。
なんと重さが、800g!!!
さすがにこれを使うと、最初は 1分も跳べないかもしれませんね。