パンチの最も基本的なコンビネーションである左ジャブ⇒右ストレート。
いわゆるワンツーですが、ほんの15~20cm間合いを間違えているだけで、せっかくのパンチ力を潰している選手を多く見かけます。
左ジャブを強く打ちたいと思うあまり、接近しすぎてしまうようです。
ワンツーを打とうと思った時には、左ジャブは相手の顔に触れるくらいでいいのです。
ジャブを効かせる必要はなく、ジャブは相手との距離を測り、相手の視線を邪魔するくらいの意識でいいと思います。
そして、ジャブで左腕が伸びきった、その距離が、腰の入った右ストレートが最も強く打てる距離なのです。
でも、これは、ミットを持つ指導者の意識も重要です。
左ジャブを強く打つように指導すればするほど、右ストレートが死んでしまいます。
ワンツーは、左ジャブを効かせることが目的ではなく、右ストレートで倒すことが目的です。
そして、右ストレートが最も強く打てる距離であれば、ワンツーから左ミドルにつないだ時も、強烈な蹴りを出すことができます。
ジャブやストレートなどのまっすぐ系のパンチも、フックやアッパーも、どの間合いが一番強烈なのかをミットやサンドバッグで試してみると良いでしょう。
パンチ力は、持って生まれた才能だという意見もあり、それも間違ってはいないかな?とも思います。
でも、ちょっとした間合いの変化で、自分のパンチ力に自信を持つことができるようになるかもしれません。
俺は、こんなに強いパンチを打てるんだと分かれば、また1つレベルを押し上げることができます。
自分のパンチが弱いと思っているのなら、あと半歩、後ろに下がった間合いでミットやサンドバッグを打ってみてください。