健康のために始めたキックボクシングでも、何ヶ月も練習をしていれば、ほとんどの人は強くなりたいという思いが湧いてきます。
でも、自分は強くなっているんだろうか?
全然進歩していないんじゃないだろうか?
そんなふうに思っている人は、意外に多いと思います。
それは、練習を続けるモチベーションにも繋がりますね。
練習してもなかなか強くなれないのなら、徐々にやる気を失っていくのも仕方がありません。
そんな人は、ただ何となく、みんなと同じ練習をしているだけなのではないでしょうか?
みんなと同じようにミットを打ち、みんなと同じようにスパーリングをする。
その繰り返しでは、強くなったと感じることはできません。
だって、みんなと同じことをして、みんなと同じスピードで強くなっているんですから。
そんなときには、小さな目標をひとつ作って下さい。
いつもスパーリングをしている、自分よりも強い相手の一人を目標に定めます。
例えば、その相手が左フックを得意としているなら、そのフックを確実にブロックすることに集中しましょう。
シャドーの時も、ミットの時も、常にその相手が左フックで反撃してくることを想定しながら動きます。
スパーの時も、その左フックだけは絶対にもらわないように集中します。
そうやって、その相手のフックを確実によけられるようになったら、それは強くなったことなのか?
答えは、YES です。
ほんの少しですが、その相手に近づいたのです。
次は、例えば、ローキックを必ずブロックして、パンチを返すことを目標にして練習する。
何度も何度も失敗したっていいんです。
そこに意識を集中すれば、その攻撃のタイミングが見えるようになる時が来ます。
こうして、細かい目標を立て、それをひとつずつクリアしていくことで、モチベーションを維持し続けることができると同時に、着実に強くなっていきます。
全く刃が立たなかった相手に、いつの間にか、互角以上にスパーリングをしていることに気付く時が来ます。
そんな時、「ああ・・俺は強くなったな~」と思えるのです。
キックボクシングはスポーツです。
スポーツのキックボクシングにおいて、強くなるというのは、相対的なものです。
「誰よりも強いのか」です。
「自分に強くあればいい」という武道的な考え方も大切ですが、試合でいつも負けていたのでは、気持ちの良いものではありませんよね。
それならば、あいつよりも強くなろう!という目標を細かく定めて、一歩一歩確実に進んで下さい。
今までできなかったことができるようになる。
それが、モチベーションを維持するためにとても大切なことです。