スパーリングや試合をする時、相手の顔やボディを打ちます。
しかし、顔のどこを打つか、ボディのどこを打つかを考えている人は、あまり多くないように思います。
プロの選手は、小さな6オンスや8オンスで試合をします。
しかし、アマチュアの試合では、14オンスや16オンスのグローブで試合をすることがほとんどです。
なので、あまりピンポイントで打点を狙うことはないかもしれません。
ところが、これを意識するかしないかで、効かせられる度合いに大きな差がでます。
例えば、左ジャブ ⇒ 右ストレートのコンビネーション。
いわゆる、ワンツーですね。
ワンツーは、できるだけ同じところを打つようにと教えられることが多いと思います。
ところが、左ジャブで相手のおでこを打って、顎を浮かし、右ストレートで浮いた顎を狙って、脳の揺らす・・・そんな打ち方も有効です。
ただし、これは、おでこにジャブを打って、顎が上がりやすい選手には有効ですが、しっかり顎を引いている選手には意味がありません。
それなら、左フックでコメカミを狙ってみるとか、アッパーで直接顎をカチ上げるというのも選択肢に入ります。
ボディストレートを打つ場合には、「鳩尾(ミゾオチ)」を狙います。
心臓を狙うなんて言うのもありますが、それはちょっと危険ですね。
では、ボディフックはどこを狙いますか?
そう、脇腹ですね。
でも、どの肋骨を狙うのかという意識で打っている選手は多くないと思います。
肋骨の下端は、打たれると鋭い痛みの走る折れやすい肋骨ですが、腹筋をしっかりと鍛えている選手にはなかなか効きません。
右側の大胸筋のすぐ下の肋骨は、レバーの上でもありますが、強く打たれると息が止まります。
これらも、相手の体型などを見て、どの肋骨を打ったら効きそうかと予想することはできます。
練習で、二人一組になり、グローブを付けて脇腹を打ち合ってみてください。
どの肋骨を打たれたら、どんな風に効くのか。
それを探るのも面白いでしょう。