パンチのディフェンス

ジムや道場での光景。

シャドーで、軽くパンチや蹴りを出して、体を温めている選手。

黙々とサンドバッグにパンチや蹴りを打ち込んでいる選手。

トレーナーにミットを持ってもらい、ハードに汗を流している選手。

相手を見つけて、スパーリングで実戦練習をしている選手。

 

よく見る光景ですね。

ところが、黙々と4ラウンドも5ラウンドもディフェンスの練習をしている選手って、見たことありますか?

 

キックボクシングにおいて、ディフェンスは、攻撃と同じくらい大切なモノです。

だから、ステップを踏みながらヘッドスリップだけを3ラウンドしたって良いと思います。

ワンツーをかわすつもりで、左右にヘッドスリップ。

これを5秒に一回、3分間やってみてください。

実戦をイメージして、思い切り速くやると、腹筋・背筋がかなりキツイです。

対人でやるのなら、相手に攻撃してもらい、それを腕でブロックせず、ヘッドスリップ、ダッキング、スウェーバックだけでかわすと良いでしょう。

徐々に攻撃のスピードを上げてもらい、最後は、実戦と同じスピードでやると、1分で息が上がります。

このとき、足を使って逃げることはせず、完全に足を止めた状態で行って下さい。

 

パンチだと失敗した時に痛いから嫌だと思う人は、ピンポン球を数十個買ってきて、それを投げてもらうことで、ヘッドスリップの練習をしても面白いです。

わたし自身、まだパンチのディフェンスが全然できなかった頃、よくピンポン球で練習しました。

でも、ひととおり投げ終わったピンポン球をいちいち回収しなければならないのが、めんどくさかったです(笑)

 

ヘッドスリップなどの練習は、間違ったフォームでやると、腰を壊す原因にもなります。

また、正しいフォームでないと、瞬時に反撃することもできません。

トレーナーに正しいフォームを教わってから練習して下さい。