ハイキックは、相手の首から上を狙う蹴りです。
でも、首から上のどこを狙うのかまでしっかりと意識していますか?
ハイキックで狙うのは、大きく分けて3箇所です。
- 側頭部
- 首
- 顎
どこを蹴るかによって、間合いと蹴りの角度が異なってきます。
ハイキックで側頭部を狙う
蹴りの力はパンチの3倍とも言われています。
強烈なハイキックが側頭部、特にコメカミの辺りにヒットすれば、脳が揺れて腰からストンと倒れます。
このハイキックは、比較的遠い間合いから蹴ることが多いため、ある程度、股関節の柔軟性が必要になります。
また、事前にミドルを効かせてるなどして、自分が蹴りのフォームに入った時に、相手がガードを下げるように仕向けることが大切です。
ハイキックを首に巻きつける
相手の視線を蹴り足の反対方向へ誘導し、蹴り足を大きく回して、視線の外から相手の首に巻きつけるように蹴ります。
例えば、右ストレートを見せパンチにして、相手の視線をグローブに引き寄せておいて、右のハイキックを大きく回旋させて首にヒットさせます。
ポイントは、相手の頭部を狙うというよりも、相手の肩口をすべらせる感覚で蹴ることです。
肩を蹴るよりも、若干上目を狙うという感じでしょうか。
ハイキックでコメカミを狙う
このハイキックは、股関節の固い人でも蹴ることができます。
膝を正面から持ち上げ、腰の回転によって膝から先を跳ね上げ、相手のガードの間を突破するイメージです。
膝から下、スネの部分の角度を変化させることで、ミドルキックになったり、ハイキックになったりするので、マスターすると、とても変化に富んだ蹴りを身につけることができます。
蹴り技も、打点を意識することによって、KO率がグンとアップします。
股関節が堅くて、ハイキックが無理なら、ミドルキック。
それも無理なら、ローキックで構いません。
蹴りの打点を徹底的に研究することで、今まで苦手だと思い込んでいた蹴りを、倒せる技として身に付けることができるようになります。