体の回転

パンチをデフェンスする場合や、蹴りの威力を殺す場合に体を45度くらい回転させることがあります。

相手の正面に立ったままではなく、相手から見て45度の位置。

そして、もちろん自分から見ると、相手は正面に位置している形。

パンチや蹴りの間合いに入っていても、この位置関係を作り出すことができれば、とても安全かつ有利にスパーリングや試合を進めることができます。

 

さて、このように体を回転させる時、どんな足運びをしますか?

例えば、左方向へ一歩移動しつつ、体を45度右側に回転させる場合。

左足を一歩左前へ踏み出し、左足を軸にして、円を描くようにして右足を構えの位置まで戻します。

大切なのは、この軸になっている左足です。

ほとんどの人は、ツマ先を支点として体を回転させると思います。

ツマ先を支点にすると、大きな円を描いて回転することができるので、より安全ですが、距離が遠くなりすぎてしまうので、反撃が難しくなってしまいます。

私は、反撃を考えた場合、カカトで回転します。

ツマ先で回転するよりも、素早くコンパクトに回転できるので、反撃のリズムを掴みやすいからです。

これも、動きを速く見せるためのトリックです。

 

下の動画は、Marquese Scott と Poppin John のダブステップダンス。

床の上を滑るように動く時、上半身の動きに目を奪われがちですが、足元を見ると、動きの仕組みが分かります。

彼らも、大きな円を描くときにはツマ先で回転し、小さく回転するときには、カカトを使っています。

この組み合わせが、何とも不思議な世界観を作り出していますね。