ミット打ちをするとき、どこまで戦う相手を想像できるかで、練習の有効度が大きく変わります。
なんとなく体を動かせればいいというのであれば、フィットネスジムのボクササイズなどで汗を流しましょう。
キックボクシングの練習としてミットを打つ場合、最低でも以下の4つを意識してください。
- 打つ前の相手との距離
相手のパンチが届かない距離にいるかどうか。 - 踏み込み
自分の攻撃が当たる距離まで一気に詰められているか。 - パンチのリズム
相手の反撃を許さないだけの速いリズムで打てるか。 - 打った後の相手との距離
打ち終わりに相手の反撃をもらわない距離に戻れているか。
相手のパンチが届かない距離から・・・・
一気に間合いを詰めて右ストレート
相手にカウンターを出させない素早いリズムで返しのフック
打ち終わったら、相手の反撃をもらわない距離までステップバック
このように意識することを基本としますが、自分のスタイルによって距離を縮めたり、伸ばしたりと考えながら打ってみましょう。
チャンピオンクラスの強い選手でも、スパーリングをほとんどせず、ミット打ちとサンドバッグだけで試合に出ているという例もあります。
ミットやサンドバックで、どこまで相手を仮想できるか。
それが、スパーリングなど怪我をする危険性を排除した、最も効果的な練習なのかもしれません。
ただ、実戦的なミット打ちをするには、ミットの持ち手にも、実戦を仮想したミットの持ち方をしてもらう必要があります。
相手を意識したキックボクシングの動きは、見ていても美しいものです。
上手くなりたいだけの人も、仮想の相手を意識するだけで、その動きはガラリと変わります。
キックボクシングを楽しみましょう!