思いの強さ

キックボクシングでも、仕事でも同じですが、思いの強さは言動に表れます。

例えば、キックボクシングのチャンピオンたち。

おそらく、彼らがチャンピオンになる時、「チャンピオンになりたいな~」という漠然とした思いは持たなかったと思います。

「なりたい」という気持ちでは、到底チャンピオンにはなれません。

自分は、絶対にチャンピオンになるんだという確信めいた思い込みが必要です。

絶対にチャンピオンになる。

そう思って初めて、そのためにどんな練習をするのかが、見えてきます。

 

フルマラソンを走っている時、残り 10km地点は猛烈にきつい時でしょう。

そのとき、「完走したいな~」とは、思わないはずです。

「絶対に完走するんだ。」

「俺は完走するのが当たり前なんだ。」

そういう強い思いがあって初めて、その苦しみの中でも、あと一歩、あと一歩と、足を前に運んでいくのです。

 

 

「チャンピオンになるのが目標です」と言う選手は多いです。

彼らの普段の言動を見ていると、「あ、この選手は本気でベルトを獲りに行ってるな」ということが分かります。

逆に「本気じゃないな」とか「そんな意識レベルじゃ無理だな」ということも分かります。

ベルトを獲るためには、当たり前のように超えなければならないラインが有ります。

そのラインを目の前にして、躊躇している選手は、まず、ベルトを手にすることはできません。

それこそが、思いの強さの差です。

 

OKファイトサークルでも、初心者から始めて、試合に出ると言い切っている練習生は、当たり前のように試合に出るための練習をしています。

「いつかは、試合に出たいと思ってるんですけどね」

こういう言い方をする練習生は、どこかのタイミングで、何らかの理由をつけて練習に来なくなってしまいます。

当然、試合に出るための練習レベルというものがありますが、本気じゃないとそのレベルを超えられないからです。

思いの強さが、そんなことろにも見え隠れします。

 

でもね、試合に出なくてもいいんです。

「試合には出ません」と言い切って、純粋にキックボクシングを楽しんでいる選手もOKファイトサークルには多くいます。

健康のため、ダイエットのため、ストレス解消のため。

キックボクシングをする目的は何でもいいんです。

ただ、自分の思いを曖昧にして誤魔化したり、目的を勘違いしてしまうと、せっかく楽しいキックボクシングを続けられなくなってしまいます。

それだけは、残念だなと思うのですよ。